温活と食の力：無添加・自然食品、そして薬膳の役割

こんにちは、一般社団法人、よもぎハーバル協会代表理事の鈴川順子と申します。
本日は温活に外せない「食」の話です。ぜひ最後までお読みください。

①温活とは？

「温活」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。温活は、体を温めることで健康を促進し、さまざまな不調を改善する活動のことを指します。体温が低いと、免疫力が低下しやすく、疲れやすさや冷え性、さらには婦人科系の不調や肌荒れの原因にもつながります。現代のライフスタイルは、冷暖房の普及やデスクワークの増加により、体温が下がりがちな傾向にあります。

そのため、体を内側から温め、健やかな状態を保つための「温活」は、特に女性の間で大切なセルフケア法として注目されています。

よもぎ蒸しは、温活の一環として非常にオススメです。
よもぎをはじめとした生薬の成分が皮膚から吸収されることで血行を促進し、体を深部から温めることが期待されます。しかし、体を温めるのは外からのケアだけでなく、内側からのケアも大切です。その内側のケアの要となるのが「食事」。

本日は、無添加・自然食品、そして薬膳を通じて、どのように食事で温活をサポートできるのかを分析していきます。

②食の選び方が体を温める理由

無添加・自然食品の重要性
まず、無添加・自然食品について考えてみましょう。添加物や化学物質が含まれる食べ物は、長期的に体に負担をかけ、冷えや体調不良の原因となることがあります。特に添加物は、体の自然なバランスを崩し、体温調節の機能にも影響を与えることが指摘されています。

一方、自然栽培や無添加の食品は、自然な栄養素を豊富に含んでいるため、消化が良く、体に優しい食事ができます。これにより、体の中から自然なエネルギーが生まれ、基礎代謝が向上しやすくなります。基礎代謝が高まることで、体内の熱がしっかりと作られ、冷えの改善にもつながるでしょう。

自然栽培の野菜や果物は、ビタミンやミネラルが豊富で、特に体を温める効果のある栄養素（ビタミンEや鉄分など）が含まれています。

これらの栄養素は、血行を促進し、体を内部から温めるために必要不可欠です。

無添加食品と温活の関係
さらに、無添加食品を選ぶことで、体内の「余計な冷え」を防ぐことができます。加工食品に含まれる添加物は、時として体に冷却作用をもたらし、逆に体温を下げてしまうこともあります。たとえば、保存料や人工甘味料などが多く含まれた食品は、体内での消化が難しく、エネルギーを消耗させ、体温の低下を招くことがあります。

そのため、温活をサポートするためには、できるだけシンプルで、添加物の少ない食品を選ぶことが重要です。特に、季節の野菜や果物、穀物などの自然食品を取り入れることで、体を温めやすい環境が整います。

③薬膳と温活：体を温める食材選び

薬膳は、古くから伝わる中国の食養生の一つで、食材の性質を理解し、健康のためにバランスよく取り入れるという考え方に基づいています。薬膳の中でも、特に体を温める効果のある食材が多く存在し、温活に非常に適しています。

体を温める食材
薬膳では、食材は「寒・涼・平・温・熱」の五つに分類されます。温活におすすめなのは、「温」や「熱」に分類される食材です。これらの食材は、体を内側から温め、血行を促進し、冷え性の改善に役立ちます。

例えば、以下のような食材が薬膳では体を温める効果があるとされています。

ショウガ：血行を促進し、特に冷え性に効果的。温かいスープやお茶に加えると体が芯から温まります。
黒ごま：体を温め、血を補う効果があります。黒ごまを使った料理やスイーツで手軽に摂取できます。
ナツメ（デーツ）：血を補い、体力を向上させる効果があるとされ、特に女性におすすめです。
シナモン：香りが強く、血行促進効果が高いスパイスで、デザートや飲み物に加えることで温活をサポートします。

これらの食材を普段の食事に取り入れるだけで、自然と体を温める力が働き、冷え性や疲れやすさが改善されやすくなります。

薬膳は、「食は医なり」という考え方に基づいており、食材の力を最大限に活かして体調を整えることが重要です。

④温活と食の相乗効果