一般社団法人よもぎハーバル協会代表理事の鈴川純子です。
みなさん2025年に入っても、よもぎ蒸しを日々堪能されていますか？
よもぎ蒸しは、古くから女性の健康や美容をサポートする健康法、民間療法として親しまれてきました。
蒸気を下から当てて体を芯から温め、リラックス効果などが期待できることなどここ数年特に見直されています。
しかし、いざよもぎ蒸しを試してみたものの「なんだか気持ちよくない」「思ったより体感を感じない」と感じる人も少なくありません。せっかくのよもぎ蒸しを十分に楽しめないのは、私としても残念な気持ちです。
今日は、そのような体験のある方へ、「よもぎ蒸しが意外と気持ちよくなかった」と感じる理由と、その改善策についてまとめましたのでお伝えします。
①温度が合っていない
よもぎ蒸しの温度が高すぎたり低すぎたりすると、心地よさを感じられなくなります。
個人の体質やその日の体調、室温や気温などによっても適切な温度は変わってきてしまいます。
原因：としては、温度が高すぎると皮膚に刺激を感じ、不快感やのぼせを引き起こす可能性があります。
一方、温度が低すぎると十分な発汗が得られず、「よもぎ蒸しをやった！！」と実感できないことがあります。
対策：最初は低めの温度からスタートし、徐々に温度を調整します。
また、お客様が心地よいと感じる温度を探すことも大切です。長時間やりすぎないことも不快感を招かないために大切ですね。
しっかりと専門的な学びを終えて施術をされているサロン様はここはまず悩まないところかと思われます。
②座り方が合っていない
よもぎ蒸し専用の椅子に座って蒸気を体に当てますが、座り方によって蒸気の当たり方が変わり、不快感を覚える場合があります。
また、椅子の高さや材質、座り心地も要因に入りますが、ここでは座り方のみお伝えします。
原因：椅子に深く座りすぎると蒸気がうまくデリケートゾーンに当たらず、効果が半減してしまいます。
また、逆に浅く座りすぎると姿勢が安定せず、リラックスできません。
真上に座ってしまうと熱さだけで不快感どころか火傷のリスクも高くなるでしょう。
対策：正しい座り方をお伝えし、リラックスできる姿勢を保てているかの確認をします。
下からの蒸気がしっかりと当たり、なおかつ心地よいポジションで施術をしましょう。
そもそも道具が間違っていたら不快感やリスクしかないので、道具選びも重要なポイントとなります。
③使用するよもぎ蒸し材料が合っていない
よもぎ蒸しに使用する材料（商材）には、さまざまな種類がありますが、人によって合うもの・合わないものもありますし、
中には全くあたたまらないものも存在します。
原因：使用する材料が自分の体質に合っていない、そもそもあたためには適していないと香りや蒸気が不快に感じられたり
体感がないこともあります。また、アレルギー体質の人は特定の材料に反応してしまう場合もあります。
対策：施術前のカウンセリングやアレルギーチェック、パッチテストについての正しい知識を身につけておき、
単体ではなくブレンドされたものを使用することで相乗効果を狙ったりすることも検討しましょう。
④環境が整っていない
よもぎ蒸しはリラックスするための時間ですが、環境が整っていないと集中できず、不快感につながることがあります。
原因：室内の温度や湿度が適切でないと、蒸気の効果を感じにくくなります。また、外からの音や光が気になり、リラックスできないことも。
対策：静かで落ち着ける場所を選び、室内の温度は規定に沿って保ちましょう。
照明を工夫したり、心地よい音楽を流すとよりリラックスできます。ここはサロン作りの楽しいところであり、要ともなります。
⑤体調が悪い時に無理に行っている
体調が優れない時によもぎ蒸しを行うと、かえって気分が悪くなってしまうことがあります。
原因：体調不良時や疲労が溜まっている時、二日酔いなどに無理をすると、のぼせや倦怠感が出ることがあります。
対策：正しいカウンセリングを毎回おこない、体調が悪い時は無理をしないこと。
また、水分補給をしっかり行うことでのぼせ防止にもつながります。適量があるので規定に沿った水分摂取を促します。
⑥衣服やタオルの素材が合わない
よもぎ蒸し中に身に着ける衣服やタオルの素材が合わない、洗剤の香りがきついなどは、不快感を覚えることがあります。
原因：体にまとわりつくマントや化学繊維の仕様してあるタオルは保温力や撥水性に乏しく、あたたまりにくいことが多くみられます。また、香りのきつい合成洗剤などでアレルギーや喘息を引き起こされてしまうお客様もおられます。
対策：マント、タオル、それを洗う洗剤は厳選すること。敏感な方が増えている中で製品選びはぬかりなくおこなうこと。
⑦心理的な要因
心の状態もよもぎ蒸しの心地よさに大きく影響します。お客様本人の要因も大きいですが、サロン側も留意しましょう。
原因：ストレスや不安が強い状態では、リラックスできません、その心地よさより悩みやストレスに焦点が当たっているためです。
対策：よもぎ蒸しの前に深呼吸をして気持ちを落ち着けたり、軽くストレッチをして体をほぐすと良いでしょう。
また、無理に体感を得ようとせず、その日はただリラックスすることを目的にするのも効果的です。
またサロン側の声掛けなども癒しに繋がる場合もあります。
おわりに
よもぎ蒸しが気持ちよくない！！と感じる理由には、温度や座り方、種類、環境、体調、衣服の素材、洗剤、心理的要因など、さまざまな要素が関係していると考えられます。
それぞれの原因に合わせて改善策を取り入れること、そもそもその原因と対策ができる環境で学んでおくことで、
よもぎ蒸しを多くの方に喜んでいただけるものとして提供できます。心身ともにリフレッシュできるサロン作りをしていきませんか？
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